シャニマスコミュの感想文

シャニマスコミュの感想文中心にアイマス関連の感想を書き連ねるブログ

シャニマスのオタクが月ノ美兎に救われた話

こんなブログ名の癖にシャニマスのコミュは全く関係ない話です。

心底ライブを楽しみにしていたいちシャニマスオタクが、ライブ中止でベコベコにダメージを受けた後、Vtuber月ノ美兎に心を救われたというだけの話です。

 

シャニマスオタクがSPRING PARTY 2020をめちゃくちゃ楽しみにしていた話

3月21日22日、アイドルマスターシャイニーカラーズは以前より、SPRING PARTY 2020の開催が告知されていました。

ここではおそらく、二週目シングルであるFR@GMENT WINGのカップリング曲が初披露となる予定だったと思います。

カップリング曲といってもシャニマスのユニット曲はA面B面ではなく両A面のようなもので、いずれも歌詞ががっつりユニットにマッチしており、A面より人気が高い曲も多いシリーズです。

イルミネの「Star n dew by me」イベントを経てエモさを限界まで高めたタイミングでの「トライアングル」

感謝祭で完成した「NEO THEORY FANTASY」と同じハードロックでありながら、より悲壮感のあるメロディでアンティーカの孤独感を表現する「ラビリンス・レジスタンス」

ただでさえ涙腺に来る郷愁を誘う曲調が「階段の先の君へ」イベント後に号泣必至となった「よりみちサンセット」

開催直前の3月10日に「薄桃色にこんがらがって」が公開され、新しいアルストロメリアの形を見せた上での「Love Addiction」

SUMMER PARTY2019で先行公開され、あまりにカッコ良い愛依ちゃんの生(ヤバい)が楽しみすぎた「Transcending The World」

前年8月のSUMMER PARTY2019から約半年間、待ちに待った期待と希望が高まりきった最高のタイミングで、これらの楽曲はライブ初披露となるはずでしたが、

SPRING PARTY 2020は、本当に残念なことに新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

 

その後3月22日に行われた2nd Anniversary前夜祭生放送では、なんとSPRING PARTY 2020で新ユニットであるノクチルが初公開される予定だったことが明らかになります。

期待と嬉しさに満たされ(隣人に配慮しつつ)絶叫しながら、

これをライブ会場で同じ気持ちのP達と見ることができたなら。

戸惑いが大きかったストレイライト発表時と違い、喜びの感情しかないP達の歓声を、最高のタイミングで企画し調整し努力の上で形にしてくれたスタッフさん声優さん達に聞かせることができたなら。

シャニマスというコンテンツが丁寧に積み重ねられてきて、それに対していかにプロデューサー達が信頼を寄せているかを、直接伝えることができたなら。

それらができたらどんなに良かっただろうかと、悔しい気持ちで涙が止まりませんでした。

ちなみに現地チケットはご用意されなかったのでLV予定でした。それでも楽しみだったんだい…

 

シャニマスオタクが2nd LIVE中止でトドメを刺された話

4月1日のエイプリルフール、ノクチルのRコミュ追加と怒涛の更新で盛り上がるも、その後に予定されていた5月2日、3日の2nd LIVEは、やはり中止が発表されました。

ストレイライト加入後、初の周年ライブ。さらには事前情報になかったノクチルの出演が予定されていたことが明らかになり、ここでも用意されていた様々な企画が流れてしまったことに、がっくりと肩を落としました。

公開された新曲「シャイノグラフィ」の歌詞とメロディがあまりにも良く、それをおそらく2nd LIVEでやるつもりだったこと、演者は先行きが不安な中準備してくれていたであろうに、この完璧なタイミングで聴けなかったことによる無念が追加され、聴くたびにボロボロ涙が出ました。

こっちはCD積んで現地ご用意されてました。なので被ダメージ倍増。

 

さらには自粛要請により、それ以降の生放送が中止。

記念すべき412の日の生放送も中止となり、新シナリオ「G.R.A.D.」発表や新ガシャなど、数々の重大情報はTwitterで公開されるだけになりました。

情報公開という結果は同じでも、やはり目で見て声で聞いて仲間と共有できる生放送という形態が持つ鮮度感と一体感は、コンテンツに対するモチベーションが大きく変わります。

ゲームそのものの更新が続いていることが唯一の救いでしたが、それもこの状況でどこまで続くのか、落胆と不安でいっぱいな日々でした。

 

シャニマスオタクが月ノ美兎と出会った話

そこにふと飛び込んできたのは「にじさんじの委員長がシャニマスやるってよ」的ツイート。

Vtuberというコンテンツや、その中で委員長=月ノ美兎というキャラクターの人気が高いことも知っており、興味はありましたが今までしっかり見るきっかけがありませんでした。

そのツイートを見て「おっ、いっちょ見てやっか」と若干上から目線で視聴を決めた時は、「シャニマスの諸々が止まってしまった今、それくらいしか見るものがなかった」というのが正直な気持ちでした。

それなりにキャラを楽しんでカワイイと言ってくれれば、完全にシャニ欠になった心の暇つぶしくらいにはなる。

何よりこのタイミングで話題性が生まれるのはシャニマスというコンテンツ的にも美味しい。もしかして今動けないシャニマス側が、せめて二周年を盛り上げる為ににじさんじに依頼(V界隈では案件と言うらしい)したのかな?※という邪推すらしていました。

※案件はその後の雑談配信で月ノ美兎さん本人が否定されています。本来忙しいはずの月ノ美兎さんが外出自粛で時間が出来たことによる、ある意味必然のタイミングだったのかもしれません。

 

そして生配信当日。

配信が始まると、その期待は良い方向に大きく裏切られました。

月ノ美兎さんの可愛い外見から繰り出される適度に真面目で適度に変態なリアクションとのギャップは言うまでもありませんが、

既にゲームの内容を知っているはずなのに見てる側を全く飽きさせない持ち前のトーク力と、ツッコミどころ満載の赤裸々エピソード話。

的確にコメントをスルーし的確に拾う、ストレスのない視聴者対話式の進行。

ゲームのシナリオや展開のツッコミどころ、敗退した悔しさを素直に感じたまま発言してくれる共感性。

そして何より、過去のアイドルマスターシリーズ経験者の強みを存分に発揮しし、シナリオやイラストから伺えるライターの工夫やキャラクターの心情の機微を見逃さない、抜群の洞察力。

 

そのプレイを見て、シャニマスオタクの私はこう感じました。

気持ちいい〜〜〜〜!

 

アイドルマスターシリーズの中ではシャニマスは一番の新参でなかなか話題を共有できる人がいない中、それでも全力で可愛がってきた自分の子供を褒められたような、大物Vtuberに認められて嬉しいようなくすぐったさ。

そんなゲームを自分は既にプレイしていたことに対するほんのりとした優越感。

そうだろうそうだろう。シャニマスは面白いだろう。すごいだろう。

1回目の生放送視聴後は、満足度の高さに気持ちがホクホクしていました。

 

シャニマスオタクが今更シャニマスの魅力に気づかされた話

それ以降、月ノ美兎さんは頻繁にシャニマスのゲーム実況を配信し、まんまとハマった私は副業のスケジュールを調整してほぼ毎回リアルタイムで視聴しました。

初プレイの三峰結華の準決勝敗退。樹里プレイ時のW.I.N.G.初優勝と同時の初True達成。ノクチルの新キャラならではな挑戦的コミュ。

委員長はそのひとつひとつに一喜一憂し、アイドルと共にW.I.N.G.を駆け抜けました。

そこにいたのは、キャラとシナリオの解像度に感動し、ゲームの難易度に苦しみ、先駆者に助けられながら悔しさをバネに嵌まり込む、二年前のリリース当時に見たシャニマスPの姿でした。

委員長の初見のレンズを通して改めてじっくり見るシャニマスのコミュは、初めてプレイした時よりも輝いて見えました。

このコミュこんな良かったんだ。これあのイベントの伏線じゃん。このイラストこんなところまでこだわってたんだ。

 

そうだ。

シャニマスはこんなに面白いゲームだったんだ。

 

少し新しいライブや生放送がお休みになっただけで、シャニマスにはこんなにも素晴らしいコンテンツがある。

それらは過去のものではなく、今からプレイする人にはその瞬間が最新で、かつてプレイした人には読み返す度に新しい発見が生まれる、「今」ここにあるものなんだ。

 

ライブの中止が発表された時、声優さんやスタッフさんは言っていました。今は羽を休めているだけだと。また飛び立つその時を楽しみにして、今は待っていてくれと。

私はライブが中止になった自身の悲しみと、スタッフの辛さの悲劇性にばかり目を向けて、その言葉の意味をちゃんと理解できていませんでした。

偶然にも、この一番辛いタイミングで、初見プレイを配信してくれた月ノ美兎さんが、それを気づかせてくれたのです。

 

きっとあったはずの、最高のタイミングと最高のライブ。失われたものはゼロではありません。

でも、シャニマススタッフは今、厳しい環境の中でそれでも前を向いて、失われたもの以上の最高のライブを企画してくれていることでしょう。

こんなコンテンツを作り出してくれた人たちが、こんなに前向きになれるストーリーを送り出してきた人たちが、そう簡単に立ち止まるわけがない。

プロデューサーの自分が立ち止まってどうする。いつまでも感傷に浸っていないで、前を向かなくては。

 

それ以降、沈んでいた気持ちは少し上向きになり、スキップしたり普段使わないカードのコミュを再読したり、未読だったsSRのコミュを読んだり、他のVtuberシャニマス配信を見たり…

シャニマスの魅力を再発見する前向きな気持ちに切り替え、待つことができるようになりました。

ゆっくり羽を休めたことで、パステルより繊細で、モノクロームより純粋で、プリズムより多彩になった、彼女達に再び会いに行くまで。

 

限界まで凹み切ったオタクが月ノ美兎シャニマス配信に出会い、前向きになれた。

当人達は知る由もありませんが、そんな風に救われた、一人のシャニマスオタクの感謝の駄文でした。

 

ありがとう委員長。

ありがとうアイドルマスターシャイニーカラーズ。